[TED]難病を乗り越えたフィル・ハンセンの名言「今を楽しむ」よりも「制約を楽しもう」
芸術家フィル・ハンセンの『手が震える神経障害にかかり、一度は芸術を離れるも悩んだ挙げ句に震えを受け入れ、グニャグニャの線で絵を描くことにした。その時、制約があることで創造力が高まることに気づいた。限界は創造性の源である。』って話が胸に刺さりすぎる
これは芸術の話だけど、ある友人は人生も同じだと言った。若いうちは何でもできるからこそ迷ったり行動できなかったりするけど、老いると体力や時間が限られてきて、できることを一つずつやっていくしかなくなる、制約があるからこそできることも多い、と。
激しい手の震えに襲われるという難病を乗り越えた、フィル・ハンセン※1によるTED※2のスピーチの中の名言。
「今を楽しもう」よりも「制約を楽しもう」
※1 フィル・ハンセン。芸術家を志して美術学校に通っていた時に、治る見込みのない神経障害によって激しい手の震えに襲われ、今まで大好きだった絵を描くことができなくなった芸術家。当時の主治医に「”震え”とうまく付き合っては?」とアドバイスされ、今のスタイルにつながった。
※2 TED(Technology Entertainment Design)・・・技術と、その技術に恩恵を受ける優れたサービス周辺に関することを講演対象とした、年に一回、アメリカ合衆国カリフォルニア州で行われる一大イベント。
物心ついた後に「自分に起きた不幸すぎることを受け入れること」の困難さと「短所を長所に変える」という素晴らしさが詰まったスピーチ、是非とも聞いて欲しい。
みんなの反応どうでしょう
元トヨタの人が書いた本に、無から自由に車のデザインを考えるのは難しく、何か技術的制約を設けたほうが考えが浮かぶと書いていたのを思いだした。人って自由すぎるよりも制約があったほうが考えがしやすいのかと(自分も見に覚えがあるし)改めて思い直した!
復唱しておこ。限界は創造性の源、か…
考えてみると思い当たる経験が多過ぎる。幼児の頑張って描いた絵が独創的に見えるのは、幼児には制約があまりに多いからなのかも、とか。
クロード・モネも白内障の視力低下と戦いながら大作を描き続け、手塚治虫も少年時代に皮膚病の悪化による両腕切断の危機を経験しているそうです。(昔読んだ自書伝の漫画版の話でwikiには載っていませんでしたが)クリエイターの精神力はすごい…
少し違うかもしれませんが、Twitterでも絵を描く方達が色の制限をしたり時間を制限したりすることも同じ効果が得られているのかも知れませんね…
@katayama_yum 制約か、、、、難しいけど、少しずつだけどやってみるしかない。やってみようって思いました。ありがとうございました。こういう人と出会いたいな、話してみたい。
病気で左手の指が痙攣してしまうプロのピアノ奏者の方をTVで拝見しましたが、彼は独自に考案したリハビリ方法で3本の指が動くようになりました。試練を乗り越えたとき、病気になる前には気付かなかったことに気付けたと言っていました。人は障害と向き合い乗り越えてこそ成長するんだなと感動しました