NASAが発表した40光年(39光年)先の地球型惑星は「近いようで遠い」
2017年2月22日、NASA(米航空宇宙局)が重大発表を公開した。その内容によると、地球から約40光年離れた恒星「TRAPPIST-1」に対して、その恒星を周回する地球に似た性質の惑星が7つ見つかったという。我々の地球にとっての太陽にあたる恒星「TRAPPIST-1」は小さい超低温矮星で、太陽の10分の1の大きさと、4分の1の放射熱しかないが、発見された7つの惑星とTRAPPIST-1の距離が近いことで、生命が居住可能である領域「ハビタブルゾーン」の可能性があるとのこと。
ざっくり言うと、こうである。
NASAの発表
・39光年離れた恒星の周りに惑星が7つあるのを発見。
・7つのうち6つは地球に似た惑星。
・更に6つのうち3つは、水が液体で存在している可能性が高い。
・恒星と惑星の距離や惑星の大きさも問題なし。
・岩石も地球に似た物質で構成されている。
しかし、今回のNASAの発表がそれほど重大だったのかと言われれば、人によってはそうではないかもしれない。例えば、水がある惑星であればお隣の火星がすでに存在し、木星の衛星「エウロパ」にも水が存在する可能性を示唆されている。また、地球型惑星の生命が生存しうる太陽系外惑星としては、わずか4光年の距離にある恒星プロキシマ・ケンタウリを周回する地球ほどの大きさの惑星プロキシマbが既に発見されており、プロキシマbは、表面に液体の水が存在できる暖かさである可能性があるという。
NASAの発表を理解するためのまとめ
<注意点>
・水存在の可能性は新しいものではない
・地球っぽい惑星も新しくはない
・太陽系外の惑星なら既に3000個以上
<今回は何が凄いか>
・真ん中の恒星があんま眩しくないので観測しやすい
・地球っぽいの7個もあるのでテンション上がる
40光年は近いけど遠い
今回発見された惑星群は40光年先と、宇宙の規模だとものすごいご近所である。キロメートルにすると、
1光年=9兆4600億km
40光年=378兆4000億km
である。現在、最も遠く宇宙空間を飛行している人工物体は、1977年9月5日に打ち上げられたボイジャー1号なのだが、そのボイジャー1号であっても地球から、
200億km=0.002光年
の位置を太陽系外に向けて飛行しているに過ぎないので、40光年という距離は、現在の人類の科学技術で到達可能なのかといえば、まったくお話にならない距離である。現在のボイジャー1号および2号の地球からの距離は、以下のNASAのページでリアルタイムで確認できる。
また、もし光速の99%で宇宙旅行できるようになれば、21.8年で到着できるようになる模様。
ネット上のみんなの反応
予告されていたNASAの重大発表はこれだったんですね。39光年離れた恒星トラピスト1のまわりに、大きさが地球に近い惑星7つが見つかり、うち6つは地球に似た質量。3つは水の可能性。/NASA、地球に似た7惑星発見 水存在の可能性 https://t.co/DZ6MCspWoI
【緊急記者会見】NASAが太陽系外に7つの地球と似た惑星を発見!
7つの惑星は、地球から39光年先にあり、大きさは地球とほぼ同じで、液体の水も存在する可能性が高い。そして、7つのうちの1つは若く、これから生命が進化していくのに、十分な時間が残されているという。 pic.twitter.com/DKVZUxBiXD
NASAの発表はこれです。一つの恒星系に7つもあるということは、地球のような岩石質の惑星は結構ありふれているんじゃないの?という話で、地球外生命の夢が広がります→地球に似た惑星:7個発見 39光年離れた恒星の周りに – 毎日新聞 https://t.co/rnr2OixZZu
NASAが太陽系外(地球から39光年先)に7つの地球と似た惑星を発見との報道。果たして知的生命体は存在するのか?
現在の地球の技術力では約39光年は人の一生涯で行って帰ってこれる場所ではないけれど、宇宙戦艦ヤマトなどのような光速を越える技術を得られたならば果たして…
(;・∀・) pic.twitter.com/2mi5x41mEi
NASAの発表した惑星が40光年先にあると思うのは簡単ですがざっと計算しても30万×3,600×24×365×40=378,432,000,000,000km以上(閏年抜き)っていうことに、、月までが大体38万kmなのでおよそ一億倍、、とりあえず今は火星に行きましょうw