第95回全国高等学校サッカー選手権大会の優勝予想は青森山田

まず、筆者の結論から言うと優勝予想は以下の通りだ。

優勝候補筆頭：市立船橋、東福岡、青森山田
優勝候補時点：長崎総科大附、桐光学園
ダークホース：立正大淞南、滝川第二、尚志、山梨学院

概況予想

左ブロックと右ブロックに分かれた東の横綱「市立船橋」と西の横綱「東福岡」、それに北の「青森山田」を加えた３校を中心に大会が進むだろう。この３校のみが、Jリーグのチームを含めた、U-18の最高峰リーグ「プレミアリーグ」で戦っている。特に今年注目したいのは青森山田だ。青森山田は、並み居るJリーグの強豪チームを抑えてFC東京に次ぐ、プレミアリーグEAST２位の位置にいる。このリーグにおいて市立船橋は５位だ。

東西北と来たので、あえて南を加えるとすると長崎の「長崎総科大附」ではなかろうか。長崎総科大附はプレミアリーグの下のプリンスリーグ九州で２位アビスパ福岡を抑えて首位を走っている。

左上ブロック

また、今回のトーナメント組み合わせの特徴は、左上に強豪校が固まっていることだろう。優勝候補の東福岡と長崎総科大附はこのブロックの中に入っており、順調に勝ち進めば両校は３回戦で当たる。しかし、左上ブロックの高校の名前を見ると順当な予想ができそうにもない。まず、長崎総科大附は１回戦で、プリンスリーグ関東２位の神奈川の桐光学園と当たるが、試合会場の等々力陸上競技場は同県の桐光学園にとって言わばホームであり、多くの桐光学園が応援に来るだろう。桐光学園は、昨年の同大会、現ジュビロ磐田に所属し、日本代表U-19のストライカーとしてアジア優勝に貢献した小川航基を中心に攻撃を組み立て３回戦まで進出したが、青森山田の土壇場の大逆転劇でにより、あと一歩で敗れている。

もし桐光学園に勝つことができれば、２回戦で鹿児島城西と当たるだろう。鹿児島城西は、プリンスリーグ九州で６位であり、順位だけで言えば長崎総科大附の下だが、鹿児島城西は第87回大会において、日本代表で海外で活躍する大迫勇也選手を要し準優勝している。ちなみに大迫選手は、全国高等学校サッカー選手権大会における最多得点記録保持者である。

ここまできて、鹿児島城西に勝つことができれば、次の相手が昨年の王者「東福岡」だ。そして、この試合の勝者が４回戦の準々決勝に進むことができるが、準々決勝の相手側のブロックも予想は簡単ではない。サッカー王国と昔から言われたプリンスリーグ東海で活躍する静岡の藤枝明誠や、大阪の東海大仰星。近年、毎年のように代表校が変わっている印象がある大阪であるが、それは個人のポテンシャルが高い生徒が多いということができるかもしれない。また、富山第一は第９２回大会で石川の星陵高校と北陸勢同士の決勝戦を戦い、見事、日本一に輝いている。

あなたの出身県のトーナメント組み合わせはどうだろうか？

トーナメント表

ネット上のみんなの反応

第95回全国高校サッカー選手権大会 代表校一覧は以下のとおり

北海道 旭川実 4年ぶり5回目
青森 青森山田 20年連続22回目
岩手 遠野 4年連続26回目
秋田 秋田商 2年連続42回目
山形 山形中央 4年ぶり11回目
宮城 聖和学園 3年連続4回目
福島 尚志 3年連続8回目
茨城 鹿島学園 4年ぶり8回目
群馬 前橋育英 3年連続20回目
栃木 佐野日大 4年ぶり8回目
埼玉 正智深谷 2年連続3回目
千葉 市立船橋 2年連続21回目
東京Ａ 駒澤大高 2年連続3回目
東京Ｂ 関東第一 初出場
神奈川 桐光学園 2年連続10回目
山梨 山梨学院 2年ぶり5回目
新潟 帝京長岡 3年ぶり5回目
富山 富山第一 2年連続27回目
長野 創造学園 4年ぶり2回目
石川 鵬学園 初出場
福井 北陸 5年ぶり4回目
静岡 藤枝明誠 7年ぶり2回目
愛知 東邦 4年ぶり5回目
岐阜 中京 初出場
三重 海星 初出場
滋賀 野洲 2年連続10回目
京都 京都橘 5年連続6回目
奈良 一条 3年ぶり7回目
和歌山 和歌山北 4年ぶり10回目
大阪 東海大仰星 4年ぶり5回目
兵庫 滝川第二 2年ぶり19回目
鳥取 米子北 7年連続12回目
島根 立正大淞南 2年ぶり15回目
広島 広島皆実 4年連続13回目
山口 高川学園 2年ぶり23回目
岡山 岡山学芸館 初出場
香川 高松商 11年ぶり22回目
愛媛 松山北 2年ぶり5回目
徳島 徳島市立 2年ぶり15回目
高知 明徳義塾 3年連続7回目
福岡 東福岡 4年連続18回目
佐賀 佐賀東 2年ぶり9回目
大分 大分 2年連続9回目
宮崎 鵬翔 4年ぶり13回目
熊本 ルーテル学院 5年ぶり4回目
長崎 長崎総科大附 2年ぶり4回目
鹿児島 鹿児島城西 3年連続7回目
沖縄 那覇西 2年連続15回目